親友への曲「My Avatar」について

この記事では2017年に発売したアルバム「Predawn」に収録している曲「My Avatar」について解説していきたいと思います。

  • 制作ストーリー
  • 歌詞(英語)
  • 歌詞(和訳)

大きく3つにわけて書いていきたいと思いますのでぜひお楽しみください。

目次

My Avatar

Jijiart – My Avatar
Written / Lyrics : Jijiart
Mix / Mastering : Ponytailers

収録アルバム – 「Predawn」(2017)

 

制作ストーリー

この曲を作ったのは2017年の冬。この曲はかつての親友のことについて書きました。

私には本当にビックリしてしまうほど行動がシンクロしてしまう親友がいました。

彼と出会ったのは高校を卒業してすぐに始めたアルバイト先でした。

私も彼も最初は普通の同僚みたいな感じでしたが、いつの間にかよく遊んだりするようになりました。

私は何でも話を聞いてくれる彼に自分のプライベートなことを話すようになっていました。

当時の私は遠距離恋愛中の彼氏の浮気で悩んでいました。

その話を、否定もせずに聞いてくれて、私が困っているときは気持ちが落ち着くまで一緒にいてくれました。

ずっと長時間一緒にいて、言葉を無くした沈黙の空間でも彼とは不思議と心地良く過ごせました。

私たちはとても似ていて、ふと口にすることや、ものを差し出すタイミングなど、気持ちが悪いほど似ていました。

当時、私が本当に心から気を許せる唯一の人でした。

しかし、彼に新しい彼女が出来た事がきっかけで私たちはだんだん疎遠になっていきました。

心から信頼していた友を失った喪失感は何年も私の中にあってまるで自分の中の半分が消えてしまったような、そんな気持ちでした。

その気持ちを曲にしたのがこの「My Avatar」という曲です。

制作にとりかかったのは、渡米が決まった直後だったと思います。

新しい土地への旅立ちが目前に迫る中、自分の中にあるわだかまりがそのまま形になったような、そんな曲です。

次はこの「My Avatar」の歌詞、そしてその日本語訳を載せていきたいと思います。

 

歌詞(英語)

You were my avatar. I’m sure it’s the truth.
We could understand ourselves If we hadn’t to say anything.
There is a world of us in silence space.
We sped off in the car to seaside.
Everything we did, we did at the same time.
We understood each other.
We were like twins. And we always laughed.

I curse destiny for separating us.
And I felt that I lost half my self.
Like the half moon, there is only light in half my world.

A lot of time passed. I can’t remember your face.
Even so, I remember half of myself, when there is a full moon.
I want to meet you again.
Even if I cange my appearance. You will find me.
I’ll look for you. But I may not find you.
Suddenly, You appear in front of me.
We don’t have to say anything.

That’s enough for me. And I decided.
I can find the other half of myself.
I can hear the voice inside of me.
“Move on” “And forward, forward”

 

歌詞(日本語訳)

あなたは私の分身だった。それは紛れもない事実だったよね。
言葉なんかなくてもお互いの気持ちが理解できた。
無言の空間の中に私達の世界があった。

私達は海まで車を飛ばした。
何をするにしてもいつも同じことをしていた。
私達はお互いを理解していた。
まるで双子のように。そして私達はいつも笑っていた。

私達を離れ離れにした運命を恨んだ。
自分の半分を失ったような感じがした。
それはまるで欠けた月と同じように。
光が半分の世界が訪れた。

そして何年も過ぎていった。あなたの顔が思い出せない。
それでも月が満ちる頃、半分の私のことを思い出す。
私はもう一度あなたに会いたかった。
私の姿形が変わっていたとしてもきっとあなたは私のことがわかるでしょう。
私はあなたを探した。私からあなたのことを見つけられないかもしれない。
突然、あなたは私の前に現れた。私達は何も言わなくてもよかった。

それだけでよかった。お互いのことを解っていたから。
そして私は心に決めた。私はまた違う半分の自分を見つけに行こう。
そして私の中で声が聞こえてくる。
“進め、進め、前に進め”

 

まとめ

この記事では「My Avatar」についての解説、歌詞について書いてみました。

やるせない気持ちや喪失感も、こうしてなにかの形にすることで自分の気持ちに折り合いが付けられた気がします。

彼とはもう会うことはないけれど、私にとって分身のようだった彼のことはきっと一生忘れないと思います。

彼の幸せを祈って、ここに解説させていただきました。

ぜひまた機会あれば聴いてみてくださいね。

 

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この記事を書いた人

Jijiartのアバター Jijiart Jijiart Works 代表

フリーランスで、電子音楽作曲家・Web編集ライター・Webデザイナー・オンラインアシスタント様々なお仕事をしています。アート・写真・読書好き。https://jijiart.net

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